五條長兵衛のあゆみ
屋号の由来は、慶安五年、
初代河内屋長兵衛が京都にて縮緬鹿の
子商を営んだのが始まりで、
時代は四代将軍家綱が将軍職についた
江戸初期のことでありました。
以後代々商いを続けていましたが、
十二代長左衛門は維新で、
屋敷家財を焼かれ、
残った蔵の中で細々と続け、
逆境から立ち上がったと聞き及んでいます。
大正初年頃、東京・大阪にも
店舗を構えていましたが、
十四代目が徹底した堅実縮小体制をとり、
企業規模を縮小し、 高倉通り五條にて
事業を継続いたしました。
平成の御世、十六代目であった、
現当主の父親の勧めもあり、
代々伝わる京の味をもとにした
長兵衛家の京の手土産(おもたせ)
になるような京佃煮・京漬物の
商品開発に傾注しました。
◆五條長兵衛の誕生
平成六年十一月、呉服関係者はもとより
一般のお客様にも喜んでいただけるよう、
京佃煮・京漬物の製造販売業を
高倉五條上がる現在の地で始め、
地名にちなみ、屋号(社名)を
五條長兵衛としました。
代々呉服屋を営んできたことから、
得意先には良い品をご存知の方々が多く
特にその方々のご支持をいただけるよう、
厳選した素材を全国から取り寄せ、
細かい仕事に至るまで手間ひまを惜しまず
全て手作業で行なうなど
細部に至るまで気遣いをすることを
心がけています。
ほたること杉筒
杉筒、進物箱、包装紙、手提げ袋なども
各界を代表される方々のご縁をいただき
制作しております。
五條長兵衛と斎藤南北先生についてはこちら
五條長兵衛名物「ほたるこ」
五條長兵衛名物「ほたるこ」の推薦文は、
先代から深い親交をいただいております、
京舞 井上流 家元 井上八千代 師匠から
賜っております。
ほたるこ推薦文はこちら
平成十二年には、京都の夏の風物史、
日本三大祭りの一つである
「祇園祭、長刀鉾の稚児」
に現当主の長男が選ばれ、
長刀鉾の稚児家として
ご奉仕をさせていただきました。